『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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手首は握るのに丁度良い太さだった。
体を寄せる。
まるで防御する様に持ち上がった手を、自由にさせない為に手首を掴んで拘束した。
おそらく、自由にさせたら押し退けられるか何かされる。
とにかく体を寄せたままでは居られない。
唇の位置は、合わせるのに丁度良い高さだった。
背伸びをする必要も無ければ、屈む必要も無い。
唇は、唇でその感触を堪能するのに丁度良い柔らかさだった。
おそらく、罵詈雑言の類いを喚こうとしたであろう唇を塞ぐのに、俺の唇は丁度良かった。
押し付けて塞いでしまえば、声は呑み込まれる。
拒絶されるだろう、と俺は知っていて。
強行したらどうなるか。
シミュレートはした。したが成果は上がらなかった。精々、海に蹴落とされるだろうと予想するくらいで。
重要なのはその後だ。
おそらく相当の遠泳の後、甲板に上がった俺を待つのがどういう顔か。状況か。全く、予想がつかない。
否、十中八九、拒絶、だ。本当は分かっている。俺の目は希求で濁っている。
ごちゃごちゃと、確定されていない未来を考えるのが厭になって、強行した。
俺はこいつと唇を合わせたい。
おそらく、そこで感じるのは歓喜だ。願わくは、こいつも同じ気持ちを持たん事を。もし今はそうでなくとも、いずれそうならん事を。
本当は、分かっている。強行は、遠回りだ。一つか二つの可能性を、自ら潰す様な真似。
それでも、そうした。
それ程、こいつの手首は俺の手が、握るのに丁度良い太さだった。
20140625,0626
*タイトルは手首の太さです。実際はどうなんだろう。もっと細くても良いし、もっと太くても良い(どっちだよ(どちらもそれぞれ良さがあるよ
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