『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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気怠げに、サンジはネクタイを緩めながらゾロに近付く。
生簀を背にして浅く、軽く股を開いて腰掛けたゾロの太腿の外側に膝をつき、サンジの脚はそれを挟んで広く開く。サンジはそのまま腰を落とし、ゾロの太腿の表面に太腿の裏を密着させる。ゾロの頬を愛おしげに掌で包み、肩を竦めて顔を寄せる。
泣きそうな顔だ、とゾロは思った。腕をサンジの背中に回そうかどうか、迷った。生簀の青を映して、白い顔が一層白く見える。青褪めていると言える程に。
こんな格好で人に跨がっておいて、情欲に塗れたのでもない顔を見せる。ゾロにはサンジが分からない。己の瞳には既に熱が浮いているだろうに、それを至近距離で見て取っているだろうに。
自分ばかりが余裕の無い様で、それがゾロには面白くなかった。
頬に添えられていた手が、耳の上から髪の中に差し入れられ、後頭部へと動く。
近付けられた顔は、迎え撃とうとしたゾロの唇には仕事をさせず、硬い鼻先同士を触れさせる。微かな息がゾロの肌を撫でる。サンジの鼻先はゾロの耳朶に到着し、耳介の裏を擽り、そこでサンジは深く息を吸う。吸ったのと同じだけの時間をかけて吐き出された息は、ゾロの肌に湿り気を感じさせる。
煙草と混じったサンジの呼気臭を、ゾロは自分で思うより気に入っている。鼻がそれを求めてひくりと動いたのを感じ、ゾロは苦笑した。
ゾロは保留にしていた腕を、サンジの背に回す。掌を肩甲骨に乗せる。凝り固まった盛り上がりを解す様に摩れば、徐々に強張りは解ける。シャツの裾を引っ張り出し、隙間から手を差し入れる。掌を当てた皮膚が、じんわりと熱を持つ。そうしてやっと、サンジの目にも情欲が灯る。
情欲の熱が浮いた瞳同士を絡ませ、唇を合わせる。
俺と向き合う時くらい、最初から曝け出せば良い。何もかも。受け止めるだけの度量は、あるつもりだ。
ゾロはその掌で、唇で、根気強くそれをサンジに知らせる。
伝われば、良い。それでサンジが幾許かでも、慰められるなら。
20140106,0601,0610
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