『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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「じゃー俺寝るから。おやすみー」
「おー。夜食ありがとなーおやすみー」
ウソップは結構宵っ張りだ。いつもの事だから俺は気にせず先に休む。
男部屋ではルフィとチョッパーが、遊び疲れてそのまま寝てしまったみたいに、団子になって眠っている。
「おやサンジさんもこれからお休みですか」
ナイトキャップを被った骸骨が毛布に包まろうとしている。
「おう。ブルックももう寝るのか?」
「ええ、ではおやすみなさい」
おやすみ、と返す間も無く、ぱたりと倒れ込んだ毛布の塊から高らかな鼾が聞こえてきた。老人のくせに寝付きが良い。
今夜の見張り一陣はフランキーとゾロだ。尤も、この二人も俺より早く就寝する事は先ず無い宵っ張りだ。
俺は男共の事を思考の端に乗せるのに飽いて、夢の世界へ飛び立った。
美しいレディばかりが出演する夢であります様に。
という俺のささやかな願いは受け入れられなかった。重く暑苦しい男臭さに包まれるという何とも酷い夢を見た。俺がとても可哀相だ。魘されて目を開けると、それが強ち夢でもなかったという事実を含めて。
ゾロは明け方、大抵俺の起床一時間程前に就寝するらしい。何故か俺を抱き枕にして。
「おはようございますサンジさん」
「おはよ…」
声を潜めたブルックに、上目遣いで助けを求めがてら朝の挨拶をする。背後からゾロにがっちりホールドされている所為で、それくらいしか俺に出来る事は無いのだ。
「今朝もなんですね」
「ああ…」
俺と同じ頃寝て同じ頃起きるブルックには、お馴染みの光景だ。男部屋の床で俺を抱き締めて高鼾のゾロと、それになす術も無い俺と。
入眠一時間後のゾロは、ちょっとやそっとじゃ起きない。ブルックは遠慮勝ちにゾロの腕を俺から引き剥がそうと奮闘する。これがブルックには目覚めの良い運動になるらしい。
んが、と一際大きい鼾と共に、俺は解放された。約一時間振りの自由。ゾロの腕が何かを求めて宙を彷徨う。ブルックに表情筋は無いし正解を聞こうという気にはならないから本当の所は分からないが、これを見るブルックは確実に微笑ましさを感じている、気がする。居た堪れない。
「…紅茶でも飲むか」
「そういたしましょう」
一刻も早くこの場から離れたい。俺はブルックを伴ってキッチンへ。ゾロが起床するのは朝食の準備が整う二時間後の事だ。
20140605
*午前四時から五時まで、なにしてんすかね。(寝てるんだよ!)
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