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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*現代パラレル『給湯室』続編『恋人』最終回翌日

*シリーズは index にまとめました。

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 翌日の休みも確認されたのは、「泊まってけ」って事かな。
 準備ってのは、あれの事で良いんだよな、肛門の拡張と直腸の洗浄。それから、一応、ローションとゴム。
 昨日の夜はなんだか落ち着かなくて、最初に褒められたマフィンを焼いた。プレーンと、チョコとチーズも。コーヒー淹れてもらって、一緒に食べよう。
 それと、一応、着替えも持って家を出る。
 こんな、どきどきして抱かれに行くなんて。
 恋する乙女かよ、と思ったら、かつてそんな女の子達がいたんだよなぁ味醂持って、と不意に思った。ちょっと申し訳ない様な、面白くない様な。
 そんな、後ろ向きな気分に、無理矢理前を向かせる。
 今、あいつが欲してんのは、俺だ。

 秋の日は釣瓶落とし。
 陽が傾きかけた頃に家を出て、薄暮れの中ゾロの家に着いた。

 玄関を開けたゾロの顔は、硬かった。
 ドアを閉めたゾロは、何も言う前に、俺を抱き締めた。
「悪ィ、もういっぱいいっぱいで」
 ゾロが、緊張している。
 その背に手を沿わせ、言う。
「一週間放っておかれて、流石に俺の勘違いだったかと思ったんだけどさ」
「違っ」
 突き放す勢いで放たれ、ゾロは焦った顔を見せた。
 分かってる、と言う代わりに、目を見て伝えた。
「俺は、ゾロが好きだよ」
 ゾロの顔が歪んだ。
「先、越された……」
 ゾロが俺の肩に額を付ける。
 やがて背に回った手に力が入れられて、ゾロが顔を上げた。
「俺は、お前が好きだ」
 うん、もう分かってる。
 唇を合わせる。

 長いキスが終わった頃には、照明をつける必要があった。

 部屋に上がると、そこには既に布団が敷いてあった。
「……ムードもへったくれも無ェな…」
 ゾロの声が情けない。
 嫌でも目につく、傍らのティッシュとローション、そしてゴム。
「がっついてて、悪ィ…」
 ゾロの声は益々情けなさを帯びる。
 笑い出したいのを堪えて、言う。
「準備、してくれたんだろ?」
「俺なりに、その、これで良いのか良く分かんねぇけど…」
「充分だよ」
 つけたばかりの照明を落とす。玄関の小さい明かりだけがぼんやりとゾロの顔を照らす。
 不安で翳ったゾロに抱き付き、布団に引き倒した。
「お前が居てくれれば」
 俺を好きだって言ってくれる、お前が居れば、それで。
 準備は万端、整った。


20131129,1202,20140212

*11月20日土曜日の午後(また季節感の無い更新で申し訳ない)
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