『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
咀嚼して嚥下して。俺が手にかけたものが、お前の血として肉として、ほんの少しでも某か、お前の役に立つのなら。
頭から丸ごと食べちゃって。
それが俺でも、構わない。
「俺はお前に取り込まれたいんだよ」
俺が食事中だというのに正面で煙草を吸ったサンジが、唐突に言う。
手を止めてサンジを見る。咀嚼と嚥下は止まらない。
「全部やるから、俺を連れて行け」
サンジは俺の目を射て言う。
口の中を空にしてから、訊いた。
「どこに」
「お前の行く所」
「それはどこだ」
「お前の目指す所」
サンジの視線は俺から外れ、煙草の先に移った。もう答える気は無い、というサンジの意思表示。
視線が紫煙に連れられる。拡散して見えなくなり、俺はどこを見て良いか分からなくなる。
俺の目指す所。世界一の剣豪。そこで何が見えるだろう。
この紫煙を吐く生き物が、俺に咀嚼し嚥下させる為に、そこに居る。
それは、うっとりするような。目が眩むような。望むのは過ぎたることのような。それを、お前から。望むのか。
連れて行って良いのかよ。
俺がひとたび約束したら。
お前の翻意は許されねえぞ。
視線を戻してサンジを見る。サンジの視線もこちらに戻る。
それだけで、覚悟は決まる。覚悟を決めるに足る。
咀嚼して嚥下してお前を丸ごと全部。
連れて行くから、覚悟しろ。
望む所だ、齧り付いてもついて行く、お前こそ覚悟しろ。
そう言う代わりに、にっこり笑って紫煙をゾロの顔めがけて吹いた。
咀嚼して嚥下して。俺の生きる証になって。
20140103
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R