『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
上陸して、酒場で。ゾロとサンジは杯を重ねていた。この後は同じ宿の同じ部屋で一つのベッドに一つになって寝る予定だ。
ゾロが用を足して戻ってみると、先程までゾロが居た席ににやけた赤ら顔の男が座り込み、何かサンジに話し掛けていた。
サンジもサンジで、気さくに応じている。こちらも大分顔が赤い。
あの野郎、また粉掛けられやがって。少し飲ませ過ぎたか。
普段は、男には容赦なく素っ気ないのに、酒が入るとガードが弛む。そして、そんな時のサンジはやたらと男を惹き付ける。
「俺の連れに何か用か?」
“俺の男に”と言いたい所をぐっと我慢して、ゾロは地を這う様な声で男に声を掛けた。
にやけた顔を青褪めさせた男は、ぷるぷると頭を横に振り、一直線に後退って消えた。
その様子を黙って見ていたサンジが言った。
「“お兄さんいくら?”って訊かれちった」
「それであんなに愛想良くしてたのか」
「“あんた俺に抱かれてぇの?”って言ってやったら、大笑いするんだ、“断るにしちゃ良い冗談だ”っつてよ。でな、お前より善くしてやれるから、俺んとこ来ないか、って」
あの野郎、ぶった斬ってやる。
ゾロが鬼徹の柄に手を掛けるのを制し、限界まで眉を巻いたサンジがぼそりと言った。
「なあ、俺はそんなにジョウフ顔か?」
「じょうふがお?」
ゾロは何を言われたのか分からなかった。
「お前と居りゃ、お前のイロだと思われて、バラティエじゃ、ジジィのお手つきだと思われて」
ああ、情夫か。この場合、情婦の方が適切か?まあ、正妻っつーより愛人の方が似合いだな、セックスが抜群だし、何より男だ妻にはなれない、美味い飯作って何くれと無く世話を焼きその上床上手だって?嫁としては最高じゃねぇか子供さえ産めりゃあなぁ、とゾロは思った。勿論、言わない。
サンジはぶつぶつとぼやく。
「どっちも、俺の方が可愛がってやってんのに」
確かに。ゾロはサンジに可愛がられている。ベッドで。さんざ奉仕され、喘がされて、毎度天国だ。
しかし待て。聞き捨てならない事を言いやしなかったか。
——どっちも?
一方はゾロだとして、もう一方は、…バラティエの爺さん?
「初耳だな」
険のある声で言ってしまったゾロに、サンジは人の悪い顔をして笑った。
「わざわざ昔の男の話なんてするかよ」
そして指をゾロの頤に這わせる。
「ヤキモチ妬かせたいんでもなきゃ」
「ほう、ヤキモチ妬いて欲しいのか」
ゾロもサンジに負けない悪い顔をした。
「たまにはお前から求めてみやがれ?」
頤を這ったサンジの指が、ぴんと跳ねて挑発する。
そりゃ俺から求めるような恥ずかしい真似はした事など無いが、それは俺が求める前にお前ががっついて来るからだろう、とちりちりと焼け焦げる様な心持ちの隅で、ゾロは思った。
「爺さん陥落させた手管でも、見して貰おうか」
ちりちりと焼け焦げる様な心持ちを持て余して、ゾロは言う。目一杯の虚勢でもって。
「ばーか。使い回しなんてするか」
サンジは体を伸ばして、ゾロに口づけする寸前の距離まで近付き、ひたと目を合わせて言った。
「お前には、お前専用の愛し方しかしねぇよ?」
サンジはゾロの目を見たまま立ち上がり、ゾロの腰に手を添えて立たせ、部屋へと促した。
その仕草だけで、ゾロはすっかり直ぐに火のつく消し炭の様になり、その夜、何度も恥ずかしい真似をする羽目に陥った。
20130709,0808,0822,0824,0828
*サンゾロは、サンジがゾロを大好きなのにゾロはつれなくて、なんだかとても情けなく可哀相な事になってたりすることが多い気がして(それが良さではあるんでしょうが)。なので、受ゾロが攻サンジにメロメロになるのなんてどうだろうか、という試み。それにしたってサンゼフはなぁ…ゼフは聖域だよなぁ…チビナスに可愛がられるゼフはなぁ…ヤキモチ妬かせたいサンジの、精一杯の嘘だと良いなぁ…ごめんなさい…
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R