『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
ぺらぺらと良く回る口を、塞いでみたらどんな気分だろう。こいつは驚くだろうか。それとも蹴るか?どんな顔をするだろう?
好奇心が、自制に勝った。
後頭部に手をやる。丸い。小さい。力任せに引き寄せて、唇で受け止めた。
近付いた勢いそのままに、一瞬で離れた唇は、何も紡がない。
ただ大きく開かれた瞳が、俺を凝視していた。
伝わるのは、不信感。
そりゃそうか。何の前触れもなく、勿論許可など取らず、思ってもみなかったろう行為。
「悪ィ」
うっかり出た謝罪の言葉に、俺自身驚いた。
俺の声を合図にしたみたいに、サンジの目が逸らされた。
低い声で、サンジが言った。
「悪いと思うなら、すんじゃねえ」
違う。
「悪ィと思ったのは、突然、許可無く、って点だ」
サンジの瞳が、再び俺に向かう。
再びサンジの後頭部に掌を当てる。今度はそっと、引き寄せる。抵抗が無い。それなら、悪い事は何も無い。
「もう、突然じゃねぇし、抵抗しないって事は、許可されたって事だ」
唇が付く寸前で、言った。サンジの瞳が再び大きく開かれてから、一秒待った。待っても何も変わらない。ならば。
今度は、一瞬では離さない。ゆっくりと押し付け、何度か弾力を楽しむ。思ったよりも柔らかく、引っ張ってみたらどれだけ伸びるか、興味を引かれた。
そっと唇で挟み、そっと引っ張る。離れて見えたサンジの瞳は、やはり不審を示していた。
開いた唇の間から、白い歯と薄桃色の歯茎が覗く。喫煙者だというのに綺麗なものだ。舐めたらどんな味がするのかと、興味はエスカレートする。
唇を開いてサンジの唇を解放する。ゆっくりと元の位置に戻る唇が完全に閉じてしまう前に、舌から先に到着させた。
柔らかな唇を舐め、白い歯を舐め、薄桃色の歯茎を舐める。
そっと、肩を押された。
添えるだけだった手は容易に滑り落ち、俺の舌はサンジから離れた。
サンジの唇と俺の舌先の間を、唾液の糸が繋いでいるのが見えた。
「てめえは、何がしてぇの」
サンジが手の甲で垂れる唾液を拭いながら視線を逸らして言った。
興味があっただけ。
贅沢を言うなら、もう少し、知りたいと思う。
「こんな、こんな…キス、が、どんな意味を持つか、分かっててやってんのか」
「てめぇは知ってんのか?」
「生半な好奇心でする様なもんじゃねぇよ。もっと、覚悟、とか、要るだろ」
「覚悟って、何の」
サンジは目を逸らしたまま答えない。眦が赤く染まっている。
「てめぇが拒否しなかったのは、その覚悟があっての事か」
そう訊けば、眉間の皺が深くなる。
三秒待っても返事が無い。
「覚悟、あんのかねえのか、どっちだ」
「知らねぇよ馬鹿!」
怒号と共に睨まれて、両頬を掌で挟まれる。存外大きなサンジの手と俺の頬は、ばちん、と派手な音を立てた。
痛ェと抗議する間もなく、口が、塞がれた。
二度目より、余程深く交わろうと伸ばされる舌を迎え撃つ。
酸素を求めて離れた唇で、サンジは言った。
「悪ィ、な?」
垂れる唾液を拭く手の甲に隠された口角は、恐らく、引き上げられている。
ぎらりと光る瞳は、情欲そのものだ。
ならば俺も隠さない。好奇心に威を借りた、情欲を。
「悪くねぇよ」
「覚悟、あるんだろ」
低く問えば、鼻先であしらう様な吐息と、キスが与えられた。
20130405,0511,0520,0521,0812,0822,0902
*こんな話になる筈じゃなかった気がするんだけど…(寝かせ過ぎたか、分からなくなってしまった)。
結局、キスさせて自覚させるのが大好き、です。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
最新記事
プロフィール
HN:
utae
性別:
女性
手書きブログ
リンク
忍者カウンター
忍者アナライズ
P R