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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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*サナゾ目指してどうしてこうなる第二弾。
*てめーら何いちゃいちゃしてんだよ。

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 深夜のラウンジ。今夜の酒盛り、メンバーはナミ、ゾロ、サンジの三名。基本的なレギュラーメンバーである。ゾロが不服に思っているのを、ナミは承知で居座っている。ゾロをからかうのは、楽しい。ナミに、船の上の乏しい中での貴重な娯楽をみすみす手放す気は無い。恋愛という貴重な娯楽を独占しているんだから、それくらいの報復は覚悟してくれなくちゃ。ナミはグラスの中で氷が立てる音を聞きながら、正面に座るサンジに腕を伸ばした。

「ナミひゃん?ほーひはほ?」
 ナミの指がサンジの口めがけて伸ばされた時点で、サンジは「ナミ」と発音した。その後「さん?どうしたの?」と発音したつもりだがその時は、サンジの口端はナミの指に摘まれ伸ばされていた。

「何やってんだテメェ」
 ナミの隣でゾロが不機嫌な声を出す。
「あんたがやってんの見て、私もやってみたくなったの。凄い伸びる。柔らかいわね」
 むにむにと、ナミの細長い指がサンジの口周りの肉を摘む。
 いつ見たんだ、という疑問は呑み込んで、ゾロは不機嫌を隠さない声で言った。
「ルフィのが伸びんだろ」
「そりゃそうでしょ、ゴムだし」
「なみひゃんひはい」
 サンジの口を摘んだまま酒を呷りつつゾロと会話するナミに、サンジは控えめながら抗議を試みた。「痛い」と言ったのだが、ナミにその声は届かなかったのか聞き入れるつもりが無いのか、定かではないが兎に角、ナミの指はサンジの口を離さなかった。
「あんたはこれを好きな様にしてんのねーむかつく」
「ああ?」
「なみひゃんにならしゅきにひへほひー」
「テメェ」
 ハートを飛ばして「好きにして欲しい」と言うサンジを一睨みして、ゾロはナミからサンジを取り上げた。わざわざ椅子から立ち上がり、テーブルを回り込んでサンジの背後に立ち、腕を腹部に回して引き寄せて。サンジは椅子から引き摺り下ろされた。

「いってぇっ!」
 摘まれた口が引き延ばされてナミの指が耐えきれずに外れたものだから、サンジは涙目になった。その上膝裏が椅子で擦れてそれもまた痛い。
「なにすんだっ!」
 喚いて抗議するサンジを、ゾロは己の背に隠す。
「俺ンだ」
「知ってるわよオヤスミごちそうさま」
 一息に言ったナミはグラスを傾けて残った氷を口に入れると、噛み砕きながらラウンジを後にした。
 ラウンジの扉を閉じる瞬間、ゾロに向かって「ばーか」と口の動きだけで伝えるのを忘れずに。
 からかわれたのだとはっきり知らされて、猶一層不機嫌になったゾロは、サンジをぎゅーと抱き締めた。

「痛ぇって」
 ゾロの耳元でサンジが言う。
「俺ンだ」
 駄々を捏ねる子供みたいだ。
「分かってるよ」
 サンジはゾロの頭を抱いて「ばーか」と囁いてやった。



20130609,0610

*私も摘みたい。
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