『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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「別にあんたとサンジ君がどうなろうと私の知ったこっちゃ無いけど」
事後一眠りして目が覚めて、一糸纏わぬ姿で俺の腕の中、汚れたままで寝落ちているサンジをせめて清拭してやらねばなるまい、半分は俺の汚れであるしここまで疲れさせた張本人は俺だ、とキッチンに桶と水と手拭いを調達に来た所で、ナミの声がした。
半裸で、サンジの汚れと同じ性質の汚れを纏っている俺から目を逸らしもしないで、この点全く以て剛毅な女だ、ナミの声は鋭く尖っている。
「ここは何が起こるか分からないグランドラインの只中で、私たちは海賊で、一人だって欠けたら致命的な程クルーが少ない船だって事、分かってるの?」
俺は桶に水を張りながら言う。
「分かってるが、それが何だ」
「あんまり無茶しないでよ。あんたとサンジ君が揃って使い物にならないんじゃ、どうにもならないのよ」
ナミは、全部知っているらしい。それを知ったらサンジは憤死するんじゃなかろうか。
「俺はこの通り何ともないが?」
「結合中に敵襲があったらどうするのよ。海軍に遭遇したら?嵐が来たら?」
「結合って、お前」
若い女が何て事言うんだ。
「どんな言い方したって、事実は同じでしょ」
ナミは、相手は海賊専門だろうが海で泥棒をしていた、それも八年足らずで一億近くの戦果を誇る訳で、つまり誰より海賊歴が長い。海の事、殊、非合法な面はクルーの誰より身に染みている。
「船ですんな、って事か」
「そこまでは言わないわよ。無茶すんな、って言ってんの。現に今、サンジ君は起き上がれないんでしょ?」
確かに。正に今海賊や海軍に襲われたら、拙い。
「分かった。善処する」
素直に首を縦に振った俺に、ナミは口をへの字に曲げた。
「私が知ってるって、サンジ君には言わないでね」
「言えねえよ。知らん振りしてくれんだろ」
「当たり前じゃない。言える訳無いわよ」
俯いたナミの表情に、俺は思い当たる節があった。
「悋気か」
「なんの話よ」
「コックが好きか? それとも、俺とやりてぇか?」
ばっと顔を上げて憤怒の顔を見せたナミは怒鳴った。
「馬鹿な事言ってないで早くその汚いのどうにかしなさいよっ!」
それからまた顔を伏せ、ぼそりと言った。
「…大事にしなさいよ?」
「了解」
かつてさんざ妬いたナミの頭を一撫でして、俺はサンジの眠る格納庫に戻った。
20130405,0406,0607
*ナミが誰より海賊歴が長いって事は、ロビン乗船前?否、ロビンフランキーは海賊だった訳じゃ無いよな、ブルックは断トツだから、スリラーバーク前、かな。でもやっぱメリーが良いかなー。フランキーが居たらクルー不足に依る操舵上の問題なんてどうにでもなりそうな気がするし。
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