『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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勃つもんだなあ。
と、俺は感心している。いっそ感動している。
男と裸でくっつき合って、気持ち良くなれるんだもんなあ。
久し振りの陸で、久し振りのベッドで、珍しい事にゾロと同室になった。部屋割りの決定権は概ねナミさんが握っており、「喧嘩で宿の備品とか——宿とか、壊されて損害賠償請求されたら困るのよ」という尤もな理由で同室にされる事は稀だ。その稀な機会もゾロは迷子になってるんだか花街に居るのだかで、不在である事が多い。今日は、珍しい事にゾロも居る。
酒を飲んで早々に酔っ払った。酒の勢いを借りた。そうしなきゃ無理だったし、そうでもなけりゃそんな事思いつきもしなかった筈だ。
「なーゾロ、俺、人肌恋しーんだよ」
ゾロは「へぇ」と言ったっきりで、酒を飲み続けていた。
靴を脱いで上着も脱いで、シャツのボタンを外しながらベッドに上がった。火照った頭の片隅で、つまんねー奴、と思っていた。
ベルトを外して、ボトムを脱いで、ゾロに向かって放り投げた。
「何すんだ」
と言ったゾロの顔に、俺の脱ぎたてほかほかパンツがヒットした。それを見た俺は可笑しくって、笑った。
ゾロは俺のパンツを握りしめて、般若の様な顔をした。
「すげーこえー顔なのに、パンツ!握ってたら!台無し!」
けらけら笑いながら、シャツも脱ぐ。全裸コックさんの出来上がりだ。
忌々しさを隠さないゾロだが、基本的に、優しい奴だ。酔っ払いのする事だと我慢してくれている。いい心掛けだと思う。優しくしてくれ酔っ払ってる時くらい。
俺のパンツを投げ捨てたゾロは、シーツに包まった俺を見て言った。
「人肌が恋しいって?」
「おー。恋しーぜー?」
ゾロがシャツを脱ぎ腹巻きを剥ぎ、ベッドに近付いて言った。
「俺の肌で良けりゃ、懐いても構わねぇぞ」
ゾロはにやりと笑って、ベルトを外してボトムとブーツを一遍に脱ぎ、ベッドに乗り上げる頃にはパンツも脱いでいた。
「うはは、全裸剣士!」
お前の肌で構わない、と言った覚えも無いが、ゾロは俺が包まったシーツを引っ剥がし、その身を滑り込ませた。
ゾロの肌が、俺の肌に、触れる。
熱い。
熱に逆らえず、俺はゾロの肌に、懐いた。
なにせ人肌が恋しかったし、酔っていた。
胸筋に頬を擦り付けた。ほんのり引っかかるのは、袈裟懸けに斬られた疵の痕だ。背中に腕を回したら、ゾロの腕も俺の背中に回った。体が密着する。
向き合って密着しているので、いろいろ分かってしまう。
不思議な事に、ゾロの股間は兆していた。
「お前も人肌恋しかったの?」
ゾロの心臓の音を頬で聴きながら訊いた。とくとくと、生きている音がする。とくとくとく。とくとくとくとく。
「お前が恋しい」
頬で感じるゾロの声は、へんてこだ。その内容とどっこいの。
「分かるだろ」
股間を擦り付けられた。
俺の股間も兆している。
「お前が恋しいのは人肌か? それとも——」
ゾロの声が脳天に響いた。旋毛の辺りが熱い。
「俺じゃねえのか?」
膨らんで発熱している股間を擦り付け合って、今更何を言えというのだ。
「お前…なんだろうなあ…」
ここで「ああお前の事が恋しいのだとも!」と言える俺ならば。まあそんなのは俺じゃない。だって俺はレディが大好きなんだから。
これが俺の精一杯だ。
分かってんだろ?
後頭部を掴まれて、胸から引き剥がされた。じっと目を見られる。徐々に顔が近付いて、口付けられた。
そうかそうだよな裸で抱き合ってるんだもんお互い恋しいんだもんするよな、キス。
差し出した舌を、ゾロの歯が柔らかく噛む。舌を動かして、ゾロの歯の、食いもんを噛み切る部分を撫でる。舌先は、ゾロの上顎と歯の付け根を擽る。三往復で、ゾロの舌に搦め捕られた。
ゾロの鼻息は、ゾロがすっかり興奮している事を俺に教えた。ついでに股間も。興奮し過ぎだろ。
俺の背中に添えられていたゾロの掌が、俺の肌を撫でる。
なんだってこんなに気持ち良いんだ。
熱が与えられて、体の内側からも熱が発せられて、俺はもうすっかり熱い。
腰がへこへこ動いて、ざりざりと毛が肌を擦る。ぬめぬめとした感触があって、そろそろ限界。
「な、ゾロ、俺、もう、出る…」
「出せ」
ゾロに握られた。ゾロのも一遍に握って擦っている。ああ熱い気持ち良いああ。
どく、と波打ち、びゅ、と弾けた。腹にべちゃ、と飛ぶ。二人分の無駄撃ちを互いに擦り付ける様に、体を密着させた。
とくとくとくとくとくとくとくとく。どっちのもんだか分からない鼓動が速い。
「死にそー」
「死なれて堪るか」
「せめて一遍ヤらせてから死ね」
「お前最低ー」
「これでなら、何度でも殺してやる」
くったりしている股間を擦り付けながら言うゾロに、笑いながらキスをする。
「ほんっとに、さいてー」
忽ち芯を持つ。お互い、大概だ。
ヤれるもんだなあ。
と、俺は感心している。いっそ感動している。
痛みと共に訪れた快楽はくっつき合いの比じゃなくて、俺はずっとこうしたかったんだもんなあ。
20130508,0509
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