『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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俺の目に狂いがなければ、あの女が撓垂れ掛って腕を絡ませている男は、ウチのコックだ。
しかし、俺の目が狂っているか、他人の空似の可能性が濃厚だ。
なぜならば、その男は鼻血を噴出してもいなければ、顔がでれでれに崩れてもいない。くねくねと面妖な動きも見せていないのだ。
ウチのコックならば、それらのいずれか、もしくは全てを示す筈だ。然もなくば、あの割合見目の良い女が実は男であるという可能性も捨て難い。
そう思いたくなってしまう程、その男女は様になっていた。
あれがウチのコックなら。あれがウチのコックの、本来の姿なら。ウチのコックが、違和感無く女と共に歩ける男であるのなら。
俺は、身を引くべきなのかも知れない。
手に入れる、と決めてしまって、やや強引に、手に入れた。コックにしても、口では何だかんだと拒否もしたが、結局の所その位置に満足している様だから、これで良いと思っていた。
けれど、女と共に歩く姿がこうも自然であるなら、きっと、俺と共に歩むのは、不自然な事なのだろう。
俺は、解放してやるべきなのかも知れない。
コックの為を思うなら。
やるべきかも知れないが、したくない。
そしておそらく、出来ない。
コックの為を思っても。
コックならきっと、こんな場合、黙って、或いは嘘を吐いて、身を引くのだろう。
それがコックの思いの形だろう。
それでも離してやれない。
それが俺の思いの形だ。
諦めてもらうしかねえな、と、我儘な俺を嗤う。
20130411,0504
703話読んだ段階で、ヴァイオレットがサンジに撓垂れ掛るのを予見出来たので満足。(誰にでも出来る簡単な予想ですが。)
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