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『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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 サンジ君お誕生日記念。
 こんな過去があったら幸せであろう、サンジ君?
 という気持ちを込めて。(そうかなあ?)
 絶対無いって気持ちと共に。(諸々失礼でごめん!)

*かなり乱れた性生活だった様なので、苦手な方は回避して下さいね。
(ゾロのキャラ崩壊もまた甚だしいです)

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 *****
      



 早朝の洗面所で、コックがこそこそと某かを手洗いしている。食材ならばキッチンで洗う筈で、この時間この場所この有様を見れば、何をどんな理由で洗っているのかは明白だ。まあ俺にも経験はある。もっとずっと若い頃の話だが。

 コックが、しまった、という顔をして俺を見た。当然、からかう。
「随分懐かしい事してんなあ? 自分でしてなかったのかよ?」
 前回人の居る陸地に上陸したのは一ヶ月近く前の事で、その後はこの狭い船の中同じメンツで海の上に居た訳で、俺の知る限りクルー内にそういう関係は生じていないので、そういった事は各自が自分で処理するしかない筈だ。

「いやあ、分かっちゃいたし、覚悟はしてたけどよ? こんなに間が空く事なんて無かったからなあ。自分でするったって、どうやるんだか」
「は?」
「いやだから。溜まる暇なんてなかったしよ?」
「はあ?」
「お誘いはひっきりなしだし、いやもう出ないんで、って断るのは勿体無いだろ?」
「はい?」
「だから自分でなんて、した事ねえよ」
「はーいー?」

 ちょっとからかうつもりが、とんでもないカウンターを喰らった。

 コックの話は、意味さえ分かれば至極単純明快だった。
 この船に乗る前、つまり海賊になる前、限りなく海賊に近くはあるがただの料理人であった頃。コックは、自分でする程相手に不自由した事が無い、と。相手が居るのに自分でする必要は無い、と。寧ろ相手をする為に自分でする訳にはいかなかった、と。

 なにその羨ましい過去。

「精通は夢精だったんだよ。それ一回きりだなあ。次は綺麗なお姉様だった。手取り足取り教えてもらったなあ。一通り出来る様になったら、お友達紹介してくれてさ。そっからは美女数珠繋ぎ」
 コックは洗ったパンツを絞りながら、滔々と語る。
「溜まるのに二、三日かかるらしいじゃん?でも二日空く事なんて無かったし。いっつも足りないって感じがしてた。うん、もっと溜めてから出したらもっと気持ち良いんじゃないかって。そこんとこ、どう?」

 どう?と訊かれても。

 何か、一泡吹かせられる何かを、俺は欲した。このままでは、色々保てない。
「…他の女を宛てがわれるってことは、あれか、一回すれば充分って事か。直ぐ飽きられちゃったのか、お前は」
「んー、どうだろ。ひょっとしたら、そうだったのかも知れないけど…なんか、私はこんな凄い男を知っている、ってのが、彼女達のステータスだったみたい。紹介し合うんだってさ。それで、女同士で品評会したりするらしいぜ?言っちゃ何だが、趣味悪いよなあ。まあ俺も頑張ったよ?彼女達の顔に泥塗る訳にゃいかないし。一回こっきりだったレディは…居ないかな。久し振り、とか、またお会い出来ましたね、とか。まあ、はじめまして、もあったから、一人一人の頻度は落ちざるを得ないけど…流石にダブルヘッダーは無いだろ。そりゃいくらなんでも失礼だもんな?」

 ぎゃふん。

「あ、ロクサーヌはあの後二度目の逢瀬の約束してたんだった!すっぽかしちまって、怒ってるかなあ…うん、一回こっきりはロクサーヌだけだ」
 回想を始めたコックに、俺は訊いた。
「それで、決まった女は出来なかったのか?」
「いい女には、いい男が付いてるもんさ。俺は、ちょっとした息抜き相手。それで彼女達がまた頑張れるなら、彼氏や旦那さんにとっても悪い話じゃないだろ?」
 そういう問題か?
「修羅場には、ならなかったか?」
「うーん、まあ、何とか。何度か怒鳴り込まれた事もあるけど、そこはご理解頂いて」
「どうやって?」
「彼もまとめてお相手すんの」
「はぁっ?」
「かえって燃える、って言うのか、雨降って地固まる、って言うのか、まあ概ね丸く治まったな」
「…乱れてんな」
 余りの事に、やっと声を出した俺に、コックは苦笑で応えた。
「まあそう言うなよ」

 コックはとんでもない事を言った。『彼』もまとめて。あああ、じゃあ、男相手もアリなのかこいつは。
 俺の顔色で何を考えているかを察知したらしいコックは、言った。
「いや、俺は突っ込む方専門だったぜ?」
「いや、じゃねえ。なに飄々と宣言してんだ。男相手に勃つって事じゃねえか」
「レディに優しくしてもらったらどうにでもなるし。流石に野郎と二人きりでは、どうかなあ?試した事ねえけど…試してえ?」
「は?! 俺?」
「他に誰が居るんだよ」
 俺は思わず背を壁に付けた。バックをとられたら、やばい、気がする。
 慌てた俺を見て、コックは笑った。

「そんな警戒すんなよ。俺だってレディ相手の方が良い。…でもなあ」
「…何だよ」
「こう、こっそりパンツ洗うのは、侘しいんで…やっぱ自分で処理しなきゃなあと思うんだけどさ」
 コックは寄る辺無い瞳を俺に向けた。

「どうやったら良いのか、教えてくんねえ?」
<続く>



20130218-0221,0301

ぎゃふん、て。
*サンゾロにはなりません。
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