『ONE PIECE』の腐妄想(主に戦闘員×料理人)や感想など*大人の女性向け腐要素満載
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「ねえロビンちゃん。恋は、砂糖を入れたコーヒーみたいだと思わない?」
サンジはロビンにホットコーヒーを饗しながら言った。
「甘くて、苦い」
すっかり参っている様子のサンジに、ロビンは苦笑を禁じ得ず、言った。
「それに、人生に豊かな彩りを与えてくれるわ」
「流石ロビンちゃん、詩人だねえ」
弱りながらも褒める隙を逃さないのは流石だ、とロビンは思う。何がどう流石なのかはさておき。
「コックさん程ではないわね」
ロビンがサンジと軽口の応酬を楽しんでいると、ナミがやって来て口を挟んだ。
「最初は熱々でも、放っとけば冷めるし?」
一瞬ぽかんとしたサンジだが、やはり褒める隙は逃さない。
「シビアなナミさんも素敵だ〜!」
「で、サンジ君は恋でもしてるの?」
「俺はいつでも恋の奴隷、愛の下僕!」
いつものやりとりは、とても微笑ましいとロビンは思う。
「苦いコーヒーを甘くしたいなら、砂糖を増やすか、ミルクを添えると良いわ」
「冷めたコーヒーが嫌なら、何度でも淹れ直せば良いのよ」
亀の甲より年の劫。
などと言う程年寄りなつもりは無いけれど。
十年前の自分はこんなに可愛らしかっただろうか、と回顧しては首を横に振り、彼らを可愛らしいと思える自分に、微笑む。
その感情は、まるで恋とは違って、とても恋に似た。
少しだけ砂糖とミルクを入れた、甘くて苦い適温のコーヒーを飲みながら、ロビンはくつくつと笑った。
20130117,0129
コーヒーと恋の類似点なんて、疾っくにどこかで誰かが語っているのではないかと思うのですが、目にした記憶が無いので思い切ってアップ。
もしご存知の方がいらしたら教えて頂きたいです。
相変わらずワンシーンしか思い付きませんで、これは後々何かの話に組み込む様な気がします。
「これ前に読んだ気がする!」
って事があったら、
「ああ、繋げられたんだなあ」
とでも思ってこっそり笑って頂けると幸いです。
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